第143章

禁足にして、役職も剥奪。

あれだけ計画的に放火して、危うく宮本陽葉を殺しかけたというのに、たったそれだけ?

ソフィアはじっと彼女を見つめた。そこに宿る光は、どこか含みを帯びている。

「福田さん、宮本家を普通の家とでも思ってるの?」

「違うわ。宮本家の内部は勢力が複雑に入り組んでる。何人もの年長者がそれぞれの派閥を持っていて、宮本さん一人の鶴の一声でどうにかなるような家じゃないの」

「蓮太郎を即座に禁足にできたのだって、今の宮本さんにできる最大限よ」

福田祐衣は胸の奥がつかえて、どうしようもない悔しさでいっぱいだった。

あれは殺人未遂。立派な刑事事件だ。家の掟で処理して、はい終わ...

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